東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

三尺ササゲ

夏はインゲンを育てているが、ここ数年は暑すぎるせいか思うように収穫できないことが多かった。酷暑の夏でも栽培できる作物をということで、8月に三尺ササゲを播種。「暑さに非常に強い」という特性に偽りはなく、順調に育ってベランダの天井まで到達した。

いつの間にかハモグリバエも寄生したが、生育旺盛なのでまったく問題にならない。

 

花は薄い紫色でとても綺麗。早朝に咲き、9時頃には閉じてしまう。

 

花が落ちた後、莢がどんどん伸びる。

 

本日収穫した莢。三尺(約90センチ)とまではいかないが、例年育てているインゲンの2倍以上の長さ。この後、スープの具材のひとつとなった。

 

ナミアゲハ

1ヵ月前になるが、キンカンの若葉が大きく食われているのに気づいて撮影。実は数日前から若葉がなんとなく減っているのに気づいてはいて、何者の仕業かも見当がついていたものの、探す時間がなかったので放置していたもの。

 

この日、ようやくその姿を見つけることができた。真夏の日差しを避けているのか、葉の陰に隠れていた。

 

ナミアゲハ幼虫

この後、回収して近所の放置されたカラタチに移した。

 

しかし、同日に新たに卵を発見。一体、いつの間に飛んできたのか。

せっかくの機会なので、成長の様子を観察すべくそのままにしておく。

 

卵は無事に孵化し、すくすくと成長。水やりのたびにその姿を確認していたものの、体調不良や気力減退などで写真を撮ることはないまま、蛹になった。

 

そして8月27日朝、水やりのためにベランダに出たら、羽化した成虫が飛び立とうとしてもがいていた。体はもう十分に固まっていたようなので、撮影後にベランダの外へ放した。

 

枝に残された蛹の殻。また、卵を産みに来てくれるだろうか。

肥大中のナツメの実その2

前回の記事から約1ヶ月、10個の実は落果することなく生長を続けている。加えて、株の下の方に新たに花が咲き、2個の実がなった。これで計12個。
実の重さなのか光を求めているのか、徐々に傾いてきたので、支柱をつけた。

 

もっとも大きい実は長径3cmほどになった。肥大のペースは落ちているようだが、種子の形成や糖分の蓄積が進んでいると思いたい。

こちらは新たにできた2果のうちのひとつ。長径2cmほど。うっすら赤くなっており、ここで肥大は止まるのかどうか注目している。

 

実の形はよくみると少しずつ違っており、個性がある。

 

結実した枝は実の重さでしなっている。購入時についていたラベルの写真のように赤くなるのが待ち遠しい。

肥大中のナツメの実

開花後に受粉成功した実を確認してから約一ヶ月後の様子。かなりの数の実が1cm未満の大きさで落果してしまったものの、そこを乗り越えた実は順調に大きくなっている。

一番大きいものは長径2cmほど。

途中でしぼんでしまった実。前回の記事で結実の様子を撮影した枝も、残念ながらすべて落果してしまった。木そのものは乾燥に強いとはいえ、水が足りなくなると果実には真っ先に影響が出るようだ。これ以上の落果を防ぐべく、暑い日中を避けて夜に水をたっぷりやるようにしている。

 

奥多摩カミキリ目録2020年版(補遺)

 

源河正明, 2026. 奥多摩カミキリ目録2020年版(補遺). 月刊むし, (666): 32-37.

月刊むし8月号(カミキリ特集号)に「奥多摩カミキリ目録2020年版(補遺)」が掲載されました。目録以後に新たに記録されたのは10種。この他、2020年以降に出版された文献記録と、不覚にも目録収録漏れだった文献記録を収録。2000年以降の文献記録がないのは9種減で17種となりました。

これで2026年5月末までの文献記録はすべて網羅できたと思いたいものの、漏れや抜けはまだあるかもしれないという一抹の不安は残る(収録漏れの文献の項で挙げたような「記録収集者泣かせの報文」を見出せるか否かは運の要素が強い)。お気づきの点があればお知らせいただけると幸いです。

キンカンの花

鉢植えのキンカンが先週から開花している。早朝に水やりのためベランダに出ると、芳香が漂う。

 

今年はミカンコナカイガラムシの発生も無く、アオドウガネに根を食われてもいないようなので、蕾がたくさんついた。

 

まだ開花していない枝もこれから咲く。秋に黄色い実がたくさんなるのが楽しみ。

イボタサビカミキリ羽化

1週間ほど前の7月7日、帰宅して材箱を見ると、青梅市御岳山の麓で採ってきたテイカカズラの陰から触角が伸びているのに気づいた。

 

イボタサビカミキリ
Sophronica obrioides (Bates,1873)

現地で見つけた幼虫が狙い通り化けてくれた。すでに奥多摩からは御岳山の山の上で記録されており、麓にもいることがわかった。

 

昨年11月に幼虫で見つけた時の様子。採集記はこちら(後半に登場)。

 

東京都での本種は、数年前まで高尾山だけで記録されていた。それが2024年に前述の青梅市、2026年にあきる野市で記録されており、小さくて目立たないだけで多摩地域には広く薄く生息しているのかもしれない。