東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オオミノガ幼虫の乾燥標本

2022年12月に東京都23区内で採集したオオミノガ幼虫。飼育していたものの2か月くらいで死んでしまったので、2月に乾燥標本の作製に初挑戦した。専用の道具は用意できなかったので、簡易な方法でのチャレンジ。 まず、胸部から腹部末端に向かって指で体を圧…

老熟幼虫の出現

数日前からフタを開けるたびに老熟幼虫の姿を目撃してはいたが、潜るのが速くて撮影はうまくいっていなかった。今日は動きが鈍かったので、なんとかその姿を捕らえた。 蛹化するのはもう少し腹が膨れてからのはずなので、次の週末には蛹化容器を準備する予定…

冬越し3回:コナラシギゾウムシ

先週、飼育容器を覗いたら力尽きたコナラシギゾウムシ成虫を発見。幼虫が入ったドングリを保管していたもので、春先の高温で早くも出てきたようだ。成虫の左側には脱出孔が見える。 注目すべきは、このドングリを採集したのが2020年11月ということ。羽化脱出…

鰹節

産卵確認から4か月半、幼虫は順調に育っている。最近与えている鰹節はかなり好きなようで、すぐになくなる。 4月14日22時 鰹節を与えた直後 4月15日9時 半日経った時点の様子。すでに半分くらい無くなっている。 4月16日9時 1日半後の様子。ほぼ食い尽くさ…

寄贈:EXIMIA(東京農工大学昆虫研究会会誌)

3月末に寄贈雑誌3冊を国会図書館へ発送し、その受領書が今日届いた。 今回送ったのはEXIMIAの第1号、3号、4号。今年になってオークションで売られていたのを落札したものだ。発行部数は把握していないが、東京都練馬区立稲荷山図書館以外ではまずお目に…

更新:奥多摩カミキリ目録Web版(ハイイロヤハズカミキリ)

月刊むし626号に下記の報文が掲載されたため、目録を更新。採集されたという情報を昨年知ったのだが、その際にはちょっと驚いた。 1種増えて、282種。あと何種か増える余地はある。 宮川哲男, 2023. 東京都奥多摩町で得たハイイロヤハズカミキリ. 月刊むし, …

奥多摩探索20230328

2023年3月28日、年度末の荒波の中で今年初の奥多摩へ。天気が心配だったが、現地に着く頃には雨も止んでいた。奥多摩駅付近では桜も咲いており、すでに春。 今日の目的は新たな採集ポイントの下見で、4時間ほどの滞在時間の多くを徒歩移動に費やした。終盤で…