東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

ヤマトオサムシダマシ

蛹化確認

蛹化の準備をしてからもうすぐ1か月。壁面に沿って蛹室を作っていた幼虫が2頭いて、さきほど見たら両方とも蛹になっていた。 見える範囲では奇形や蛹化不全は見当たらない。外からは見えない位置にいる幼虫たちも無事に蛹になっていてほしい。

蛹化の準備

飼育しているヤマトオサムシダマシ幼虫が昼間でも土の表面を歩き回るようになった。これは、蛹化が近いというサイン。乾燥したサラサラの土では蛹室を作ることができないので、湿り気のある場所を求めて歩き回るからだ。 息子に手伝ってもらい、新しい黒土を…

幼虫の回収

産卵が始まってから約4ヵ月。息子とともに、大きく育った幼虫を回収することにした。 作業開始前の状態。まずは竹筒の隠れ家、水分補給用容器を取り除く。 少し掘るだけで幼虫が姿を現す。 時間短縮のため、ふるいで振り分ける。 終齢幼虫が20頭余りいた。ふ…

煮干しの骨

さきほどヤマトオサムシダマシの飼育容器を覗いたら、煮干しが骨だけになっていた。投入したのは確か2週間ほど前。先週、幼虫がかじりついている姿も一瞬だけ見た。 容器の底の表面が土の塊ばかりで、細かい粒子は下に沈んでいる。幼虫が増えて活動が盛んに…

ヤマトオサムシダマシ近況20231205

2頭の飼育を初めてから1年余り。10月頃から2回目の繁殖シーズンを迎え、土の上には常に卵が見える。 早く孵化した幼虫は中齢に育っており、容器の壁面に沿ってトンネルもみられる。 エサは変わらず米ぬかと鰹節。主に米ぬかは幼虫、鰹節は成虫が食べてい…

産卵開始

彼岸を過ぎて急に涼しくなったからか、ヤマトオサムシダマシの産卵が始まった。土の上に産み付けられているのを先週発見。 卵が見つかるのは霧吹きで加湿しているエリアと水場の近くに集中している。乾燥に強いとはいえ、卵や若齢幼虫にはある程度の水分が必…

4ヵ月間の世話

中国出張中のヤマトオサムシダマシの世話は息子にお願いしていた。 帰宅当日の飼育容器 2頭とも元気だ。 後日、容器の土をふるいにかけてみると幼虫の姿も。 この他、出発前にすでに老熟幼虫になっていたものは蛹化容器を作って投入しておいたが、蛹か幼虫…

老熟幼虫の出現

数日前からフタを開けるたびに老熟幼虫の姿を目撃してはいたが、潜るのが速くて撮影はうまくいっていなかった。今日は動きが鈍かったので、なんとかその姿を捕らえた。 蛹化するのはもう少し腹が膨れてからのはずなので、次の週末には蛹化容器を準備する予定…

鰹節

産卵確認から4か月半、幼虫は順調に育っている。最近与えている鰹節はかなり好きなようで、すぐになくなる。 4月14日22時 鰹節を与えた直後 4月15日9時 半日経った時点の様子。すでに半分くらい無くなっている。 4月16日9時 1日半後の様子。ほぼ食い尽くさ…

幼虫を確認

産卵を確認してから1か月半あまり。飼育容器の壁面に沿って小さな坑道が認められるようになった。これは幼虫が育っている証拠。ただし、幼虫の姿はなかなか確認できない。 そこで、幼虫を確実に見るために、米ぬかで小さな山を作った。餌を求めて幼虫がそこ…

煮干し

ヤマトオサムシダマシの餌として最近は煮干しも与えている。観察していると、腹や尾びれが最初に食われる。大あごで挟めるところからかじっていくのかもしれない。 飼育容器を覗くたびに煮干しの位置が変わっており、時々大きく移動している。くわえたまま移…

産卵

大晦日の夜、餌交換のため容器を覗いたところ、餌皿の下に卵を発見。産卵したメスはこの秋に羽化したと推定されるので、成熟は思っていたよりも早いようだ。

同居開始

2022年11月29日オスが羽化してから9日目、蛹室から出る気配を見せたところでメスと同居開始。しばらく暗くしておいてから様子を見てみると、この状態。どうやらうまくやっていけそうだ。

柿の皮

2022年11月27日 近所で渋柿を取ってきて、干し柿を作る。皮をむいてひもでハンガーに吊るし、熱湯に10秒ほど漬けて消毒してからベランダに干す。 そして、作業の際に出る皮はヤマトオサムシダマシの餌となる。水分とエネルギーを同時に補給できるようで、与…

飼育容器リセット

2022年11月24日ヤマトオサムシダマシを室内飼育する際に問題となるのが、コナダニ。いつの間にか飼育容器に侵入して、米ぬかを餌に大繁殖してしまう。そして、個体密度が高くなると新天地を求めて飼育容器の周辺を無数の個体が徘徊することになる。飼育開始…

雌雄判別

2022年11月22日羽化から2日経ち、体が一段と黒くなってきた。 待ちきれなくて雌雄判別。脚をつまみ、腹を確認。腹部の(見かけ上の)第1節と第2節の境界の中央に微毛が密生しているので、オス確定。蛹の時に確認した赤い斑紋は雌雄判別に使えることがわかっ…

着色ほぼ完了

2022年11月21日羽化翌日の夜、体背面の着色はほぼ完了。まだ翅は薬包紙並みに軟らかいので触るのは厳禁。 飼育容器を参考として紹介。小型タッパーに入れて、中型タッパーに入れていた。 中型タッパーのフタは軽く閉めて、段ボール箱へ入れて光を遮る(地中…

無事に羽化

2022年11月20日 今朝、飼育容器を確認したら無事に羽化していた。蛹化前日に土中の蛹室から採集したにも関わらず、無事に羽化までこぎつけて、本当に良かった。体型をみる限りは性別はオスのようだが、体が固まったらひっくり返して確認してみる予定。 同日2…

羽化目前

2022年11月19日 蛹の着色はある日急に進む。夜に見たらこの状態になっていた。おそらく明日には羽化するだろう。体勢を整えやすいように容器の角度を微調整しておく。肝心の性別だが、腹部中央に赤い小斑があるのでおそらくオスだろう(オスの成虫はこの部分…

蛹の発育過程2

2022年11月17日複眼の次は大あごや脚の各節の基部と末端が色づいてくる。体勢を時々入れ替えているようで、毎日向きが変わっている。

蛹の発育過程1

2022年11月14日蛹の発育過程で最初に着色するのが複眼。部屋の照明がストレスとならないよう、これからは段ボール箱に入れて管理することにする。

無事に蛹化

2022年11月4日 昨日持ち帰った前蛹が無事に蛹になっているのを確認。輸送によるダメージが心配だったが一安心。

飼育再スタート

2022年11月3日ヤマトオサムシダマシの飼育を再開すべく、関東某所へ。なんとか生き残りを発見したが、どれも翅がまだ軟らかい新成虫。しかもメスのみ。あとは土中の浅いところから前蛹を偶然見つけただけ。この前蛹と成虫1頭を持ち帰り。1日の歩数は4万歩…