東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

籾殻の山

毎年イナゴ採りに訪れる場所には籾殻[もみがら]の山がある。こんな場所も採集ポイントになるということを、昨年訪れた際に知った。

 

山の中に置かれた枯木をひっくり返して見てみると、オカダンゴムシに混じって無数の小さな虫がしがみついていた。

 

フタオビツゴミムシダマシ Alphitophagus bifasciatus (Say)
穀類倉庫や精米所の糠室などでみられる屋内性の虫。おそらく、農家の精米施設に住み着いているものが籾殻ごと運ばれてきたものだろう。枯木の裏に密集していたのは雨を避けるためか。他にはクロゴミムシダマシNeatus picipesも成虫と幼虫の両方が見られた。