東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

蛹化

採集記はまだ公開していないものの、3月末までにいろいろ材採集をしており、4月になってからは続々と成虫が出てきている(望んでいたものと、そうでないものと)。

 

今のところ、最も気にかけているのはこの蛹。この冬に奥多摩のツガから幼虫で得たもので、4月上旬に材を交換した後、食い進む気配が全くない。時々様子を見ていたところ、先々週に見た際の体の変化で、どうやら蛹化するつもりだということがわかった。普通は材部に潜って蛹室を形成してから蛹化するものだが、このところの高温続きの日々と、周囲が材部で囲われていることを察知して、スイッチが入ったのかもしれない。

そして、4月18日に見たら無事に蛹になっていた。あとはこのまま、過度な湿気と乾燥を避けて、安静にしておくだけ。