東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

奥多摩探索20221229

2022年12月29日
久しぶりに奥多摩で材採集。わずか1例しかないカミキリムシを求めて赤松の尾根へ。松枯れに伴う伐採が行われた場所に到達したが、材はどれも古くて狙いの種は期待できる状態ではない。

 

それでも周囲を探すと、良い状態のツガの落ち枝を発見。倒木の巻き添えになって折れたもののようだ。樹皮をよく観察すると産卵痕があり、ちょっと削ってみると怪しい幼虫が見つかった。これは期待できそう。


 尾根での探索を終えて集落に戻り、人里のカミキリムシを探していると、ミズキの下枝が良い具合に枯れているのを発見。樹皮下を幼虫が食っているようなので、ちょっと削ってみると蛹が出てきた。きっと、昨年記録されたあの種だろう。


 他にもいくつか材を確保。奥多摩未記録とみられる幼虫も得たので、来年が楽しみ。