東京昆虫館のブログ

日々の昆虫関係の出来事を綴っています

イナゴ採り2023

土曜日は毎年恒例のイナゴ採り。昼から成田市内のいつもの場所へ。

最初のポイントは昨年よりも劇的に数が減っていた。最も個体数が多かった稲田がハス田に変わっていたこともあるが、畦の草刈りが例年より念入りに行われてイナゴの餌が少ないことの方が影響大きいかもしれない。

 

採集難易度が例年よりはるかに高いため、子どもたちには途中でオニグルミ拾いをやってもらった。1時間ほどで次の場所へ移動。

 

第2ポイントに到着した頃には夕闇が迫り、気温も低下。30分くらいを目安に、それぞれ探索開始。

 

気温の低下によりイナゴの動きも鈍くなり、撮影も容易。

ただ、ここも草刈りが念入りで、いつもいる場所にイナゴの姿はない。子どもたちには思うように探させて、どうやって捕まえているかを観察。

 

姉は歩きながら飛び跳ねる個体を探し、見つけたら素早く手を伸ばす。ただし、視力低下の影響もあるのか、数年前に3桁を軽々採っていた頃の勢いは消えていた。

 

妹も、同じように見つけたら素早く手を伸ばす。今年は自力でかなり捕まえられるようになった。

 

息子は自分で考えてポイントを探すタイプ。ずっと参加していることもあり、どういう場所に集中するかわかっているようだ。

 

採り方も他の2人とは違い、手をゆっくり伸ばす。それでも、行動を読まれているイナゴは逃げられない。来年は父を超えるかも。

 

翌日、糞出ししたイナゴを調理。今年は生きたまま鍋に入れるところに子どもたちも立ち会ってもらった。命が消える瞬間をその眼で見ておくことは大事。

 

今年の作り方

1.下茹で

2.茹で汁を捨てる

3.水と料理酒を加えて煮る(水気が完全になくなるまで)

4.砂糖を加えて全体にからめる

5.醤油を加える

6.水気がなくなったら再び砂糖を加えて全体にからめる